2026/10/19 10:41
私たちは長年、ケミカルエッチングという金属加工技術に携わってきました。
金属に微細な模様を刻み、光を受けたときに生まれる繊細な陰影を見つめてきました。
その中で、ふと考えるようになりました。
この技術は、工業製品をつくるためだけのものなのだろうか。
金属が光を受けたときに見せる美しさを、もっと身近な暮らしの中で楽しんでもらうことはできないだろうか。
そうして考え始めたのが、グラスの下に置く一枚のコースターでした。
ケミカルエッチングの技術を、日常のひとときを豊かにするものへ。
HikariSASは、そんな発想から生まれました。

なぜコースターだったのか
多くの人にとって、コースターはグラスの水滴からテーブルを守るための道具です。
もちろん、その役割も大切です。
しかし、私たちはコースターを、グラスの美しさを引き立てる舞台にできるのではないかと考えました。
グラスの下にある一枚の金属。
そこにケミカルエッチングによる繊細な文様を施すことで、光の反射や陰影が生まれます。
グラスとコースターが重なったとき、それぞれ単独では見られなかった表情が現れる。
コースターは、ただグラスを支える脇役ではなく、グラスの美しさを引き立てる存在になれる。
それが、HikariSASという発想の原点です。
HikariSASとは、日常に、静かな光を。
HikariSASは、長年培ってきたケミカルエッチング技術から生まれたプロダクトブランドです。
私たちが目指しているのは、特別な日のためだけの製品ではありません。
お気に入りのグラスを手に取る。
好きなお酒をゆっくり注ぐ。
その下で、金属の文様が静かに光を受ける。
そんな何気ない時間に、小さな喜びを感じていただきたい。
日常にそっと光を差し込み、いつものひとときを少し豊かにする。
それが、HikariSASの目指すものづくりです。

光をデザインする
私たちがデザインしているのは、模様だけではありません。
ケミカルエッチングによって生まれる表面の平滑性や高低差。そして、ステンレスが本来持つ金属の質感。
これらが組み合わさることで、光の反射や陰影が生まれます。
同じ文様でも、光の当たる方向や見る角度によって、見え方は変わります。
私たちが大切にしているのは、模様そのものの美しさだけではありません。
その模様に光がどのように当たり、どのような表情を生み出すのか。
そこまで考えることが、私たちの考える「光をデザインする」という発想です。
長年培ってきた製版技術を、金属の美しさを引き出すために活かす。
HikariSASには、そんな想いが込められています。
一杯を、特別な時間へ
お気に入りのグラスを選ぶ。
好きなお酒をゆっくり注ぐ。
そして、グラスの下で静かに輝くHikariSAS。
いつもの晩酌も、グラスとコースターが織りなす光や陰影を眺めることで、少し違った時間になるかもしれません。
私たちがお届けしたいのは、コースターという製品だけではありません。
お気に入りの道具を使う楽しみ。
一杯のお酒をゆっくり味わう時間。
大切な人と語らう、何気ないひととき。
HikariSASが、その時間にそっと彩りを添えられたら。
それが、私たちの願いです。

技術が、体験へ
ケミカルエッチングは、精密な金属加工技術です。
しかし、私たちが目指しているのは、技術そのものをお届けすることではありません。
長年培ってきた製版品質が、美しいエッチング面を生み出す。
その表面が光を受け、繊細な反射や陰影となって現れる。
そして、その美しさが、使う人の日常に小さな喜びをもたらす。
製版品質が、光の美しさをつくる。
私たちは、金属が持つ可能性を引き出し、技術を人の心に残る体験へとつなげていきたいと考えています。
これからもケミカルエッチングの可能性を広げながら、日常に静かな光を届けるものづくりを続けてまいります。
次回は、「切子グラスをもっと美しく魅せる」をテーマに、グラスとコースター、そして光が重なったときに生まれる美しさについて、分かりやすくご紹介します。
製版品質が、光の美しさをつくる。
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